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コラム Column

「Rubyに似た特徴をもつプログラミング言語」

2016年09月23日

世の中にはたくさんのプログラミング言語があり、それぞれのプログラミング言語がそれぞれの特徴を持ち、その特徴にあわせて利用されています。

Rubyはその数あるプログラミング言語の一つで、ご存知のように松江市に開発者のまつもとゆきひろ氏が住んでおられます。

松江市ではRubyの知名度がとても高いのですが、他の言語についてご存知ない方もおられますので、Rubyに対する理解をより深めていただくためにも、ここで他の言語について紹介します。

Rubyは一般的にインタプリタ型言語と呼ばれ、作成されたプログラムは実行時に逐次機械語に変換されながら実行される種類のプログラミング言語です。

同じインタプリタ型言語として有名なものとして、他にPerl、PHP、Python、JavaScriptがあり、今回はこれらの言語について以下に記載します。

 

Perl (パール)

まず「Perl」について。

Perlはラリー・ウォール氏により開発され、1987年に初めてリリースされた言語処理を主な目的としたプログラミング言語です。

その後、Webサイトの機能としてCGIが一般的になるとCGI用として広く利用されるようになりました。現在は、同じ様な用途で用いられる言語が増えてきたことでシェアは落ちましたが、多くのサイトで利用されています。

PHP (ピーエイチピー)

次に「PHP」について。

PHPはラスマス・ラードフ氏により開発され、1995年に初めてリリースされたWebページ用のスクリプト言語です。

もともと、Webサイトで利用されることを目的としていたことから、多くのWebアプリケーションで利用されています。2000年頃、LinuxサーバとApache、MySQLをPHPと組み合わせたWebアプリケーションが非常に多かったことから、この組み合わせをそれぞれの頭文字をとって「LAMP(ランプ)」という言葉で呼ぶようにもなりました。最近はあまり聞かなくなりましたが...

ほとんどのレンタルサーバサービスで利用できることから、現在でも多くのWebサービスで利用されています。

ちなみに、僕が一番最初に作ったWebアプリケーションはPHPを利用しており、10数年経った今でも現役で利用されています。

Python (パイソン)

次に「Python」について。

Pythonはグイド・ヴァンロッサム氏により開発された、Rubyと同じ様にオブジェクト指向への対応を特徴とするスクリプト言語です。

また、プログラムの記述において、字下げ(インデント)で構文を解析することから、コードがわかりやすく記述されるようになっています。

学校教育の現場で利用されたことから学術的なライブラリが充実しており、数値計算を得意とし、機械学習や深層学習(ディープラーニング)の分野で利用されることが多い言語です。

これにより、昨今のAIブームで注目されることが多くなっています。

JavaScript (ジャバスクリプト)

最後に「JavaScript」について。

JavaScriptはブレンダン・アイク氏により開発された、Webブラウザ上で利用できるスクリプト言語で、Webページのユーザーインターフェース(UI)やWebアプリケーションの画面表示やデータ処理に広く利用されています。

名前に「Java」という文字が付いていることから、プログラミング言語の「Java」を連想されることがありますが、全く別のプログラミング言語です。

非常に多くのWebサイトで利用されており、UIやAJAXなどのライブラリが充実していることから、JavaScriptを最初から記述するのではなく、ライブラリを利用するのが一般的です。

Webアプリケーションを構成する時、サーバー側で前述のRuby、Perl、PHP、Pythonを使用し、UIにJavaScriptを使用することから、Webアプリケーションにはほぼ必須のプログラミング言語と言っても過言ではないかもしれません。

 

以上、Ruby以外の4つのプログラミング言語を紹介しました。

 

他にも多くのプログラミング言語が存在しますので、機会があれば紹介したいと思います。

 

(専門研究員 木村)

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