【開催報告】mruby/cとESP32ではじめる、IoTプログラミング・ハンズオン!
2021年05月18日
M5Stackシリーズで最もコンパクトな開発モジュール「ATOM Lite」でIoTプログラミングを体感するハンズオン講座の様子をお届けします。
2021年3月13日(土)に、Espressif社のマイコン「ESP32」を搭載したコンパクトな開発モジュール「M5ATOM(ATOM Lite)」とセンサを用いて、mruby/cを使ったIoTプログラミングを学ぶハンズオン講座「mruby/cとESP32ではじめる、IoTプログラミング・ハンズオン!」 をオンラインで開催しました。
開催概要
開催日時
2021年3月13日(土)13:30〜16:30
講師
株式会社モンスターラボオムニバス
押田 光雄 氏
「転勤は観光だ!」をスローガンにOFF東京して島根県を満喫するITエンジニア。Iターンして6年目。水面のある景色が肌に合うようで水の都で心地よく過ごしている。
RWC2019 スピーカー、テーマは学校でのmruby/c導入について。mruby/cが普及することを応援している。
主催
しまねソフト研究開発センター
実施内容
今回のハンズオン講座では、「M5ATOM」と環境センサを使ってセンサデバイスで取得したデータを、Wi-Fiネットワークを通じてクラウドサーバで連携・通知するIoTプログラミングを行いました。また、仮想化技術とDockerコンテナを組み合わせることで、スムーズにIoTプログラミングの環境構築を行いました。
IoTプログラミングのための環境構築
講師より、まず今回のハンズオン講座のテーマと開発言語「mruby/c」、使用するセンサデバイスを紹介しました。そして、今回はIoTデータの可視化サービス「Ambient」を使用して、センサデバイス(ATOM Lite+環境センサ)から送られるセンサデータをクラウドサーバ上で可視化を行うための準備を行いました。
mruby/cではじめるIoTプログラミング
実際にセンサデバイスで測定したセンサデータを「Ambient」で可視化を行いました。今回は温度/湿度のセンサデータの測定・可視化を行うまでを体験しましたが、例として指定した温度・湿度になったら自動で通知を行うIoTシステムなど、センサーとクラウドを組み合わせた仕組みについて理解を深めてもらう機会となりました。
参加者の皆様の反応
ハンズオン講座終了後、参加いただいた皆様へアンケートに回答していただきました。その一部を抜粋してご紹介します。
- 初めてのIoT機器に触れましたが、非常に分かりやすく勉強になりました。
- IoT開発を簡単な手順で経験することができ、センサーなどの組み合わせで可能性を感じることができました。
- 開発環境やコード、M5ATOM(ATOM Lite)やその周辺デバイスなどを知ることができ、興味深かったです。それらをベースに気になる点をいろいろ試してみようと思います。
まとめ
今回のハンズオン講座では、マイコンボードやセンサなどの電子部品を事前送付してご自身の環境で実施するオンライン形式となりました。そのため参加者の皆様には、予め自らの環境要件に合った開発環境を構築いただくなど、これまでのハンズオン講座にはない初めての展開となりました。
そんな中、講師である押田氏によって、ビジネスチャットツールのSlackを通じて環境構築の手順を案内いただき、参加者の皆様から環境構築における不明点や問合せを対応をいただいたことで全員問題なく環境構築を行うことができました。さらに、ハンズオン当日も、講師や運営スタッフの皆様によってSlackを用いたカリキュラムの進捗管理や振り返り・参考記事の紹介など、オンラインの特徴を活かしつつ、まるで同じ空間で共に時間を過ごしているような一体感のある体験となりました。その結果、参加者全員が全てのカリキュラムを完了することができ、トラブルや不具合も無く終了することができました。
今回のハンズオン講座にご参加いただいた皆様が、今後にIoTに取り組まれるきっかけになれば幸いです。今後もITOCでは「mruby/c」の普及・活用をはじめ、県内事業者の皆様がIoTの導入や実践に向けたきっかけを創り出す機会を続けてまいります。
お問い合わせ先
本ハンズオン講座内容や手順・使用教材についての詳細について、お問合せがありましたら下記へご連絡ください。
公益財団法人しまね産業振興財団
しまねソフト研究開発センター
Phone:0852-61-2225
Email:itoc@s-itoc.jp
担当:渡部